コミュニティー系列の授業

あったかハートのやさしさ体験

コミュニティー系列のテーマは、「自分たちの街と、そこに住む人々についてもっとよく知ろう」です。
地域の人々や文化との出会いのある講座を用意しています。
福祉・保育・看護に関心を持つ生徒を対象にした「福祉系」の講座では、福祉施設や保育所や病院などの現場へ、実習に行きます。自分で計画するボランティアなどへの参加も応援しています。そういう体験の中で人間的なやさしさ、コミュニケーションの力、そして行動力を養います。
地域の歴史・文化・産業に興味のある生徒に対して開かれた「地域系」の講座では、大阪という地域にこだわり、その文化・芸能の研究や地域の暮らしにも目を向けていきます。

一年次・選択科目

地域福祉Ⅰ
この系列の基礎となる授業です。社会福祉(子ども、高齢者、障がい者)の問題について、学習をしていきます。同時に、「協力し合う」、「意見を述べ合う」、「他人を思いやる」といったトレーニングをし、保育・福祉の仕事の基礎となる力を養っていきます。

カウンセリング講座
カウンセリング(人の話を聴くことによる援助方法)の考え方と技術を学び、それを日常生活や将来の仕事に活かしたいと考える人のための講座です。「仲間と協力する」「自分を見つめる」等のグループワークを中心に構成されています。カウンセラーとクライエントに分かれて「話す」「聴く」の実習を行います。

看護入門
将来、看護師や医療系の仕事につきたい人は選択をしてください。主に医学についての知識を学び、看護師としての基本的な心構えや、看護技術についても学びます。

二年次・選択科目

子どもと絵本講座
将来子どもと関わっていきたい人を対象に絵本の研究や、手作りしかけ絵本の制作を行います。又、絵本のよみきかせの習得と実践の場として幼稚園実習を行います。考査を行い、授業中の参加度や取り組みを重視します。

子ども文化
児童文化に関する知識と技術の習得をめざします。児童文化財製作や絵などを用いた表現活動を通し、積極的に子どもと関わることのできる能力や態度を養います。また児童と触れ合う機会として小学校実習を行います。

看護講座Ⅰ
看護、介護に携わる者として必要な専門知識と基礎技術を学びます。実習は看護者役、患者役にわかれて行ないます。内容は、ベットメイキングなどの環境整備、日常生活の援助などです。

ソーシャルケアセミナー
「利用者の側から見た福祉」という視点で、おもに高齢者問題と障害者問題について学習します。施設や病院の訪問や見学、利用者の方々との交流などを通して、現在の社会福祉の問題を現場の実態から学び、理解を深めていきます。

社会福祉概論
社会福祉全般に関する基礎的な知識を習得し、社会福祉活動を行うために必要な能力と態度を育てます。例えば、社会福祉の考え方、低所得者の福祉、障がい者(児)の福祉、高齢者の福祉、子どもの福祉などの理論を学習します。

地域福祉Ⅱ
子育てと子どもの遊びの重要性を学び、虐待、里親制度を学ぶことで「子育てとは自分育て」であることを学びます。また、障がいのある子どもへの支援について学び、実際に小学校での実習を行う。

手話講座Ⅰ
手話で身近な単語や指文字、日常会話を学びます。表現力を高めるためにビデオ撮影による表現の確認やテストを実施します。手話習得のほかにも、聴覚障がいのある方の生活や手話に対する思いを学び、理解を深めます。

三年次・選択科目

くらしの経法
日々の生活の中では、法律や経済の見方・考え方を知っているかどうかで、人生をときには大きく左右することがあります。くらしの中で遭遇するさまざまな出来事について、その扱い方や考え方を具体例に踏まえ学んでいきます。ときには答えがない場合もあります。生徒自身が自主的に学ぶことを中心に、グループワークや発表などを通じて私たちをとりまく法律や経済について学びを深めたいと思います。

発達と保育
乳幼児の発達の特徴、乳幼児の生活と保育などに関するより専門的な知識と技術を習得し、健全な発育、発達を促す生活について学びます。また、乳幼児と触れあう機会として保育所実習を行います。基本的に保育に関する職業をめざす人を対象としています。

和服を作ろう
浴衣の製作を行います。すべて手縫いであるため、根気の要る作業です。

フードデザイン
おいしく健康的なだけでなく、楽しい食生活を実現するためにさまざまな角度から「食」について考えます。栄養素のはたらき、食品の特徴など、やや専門的な知識を身につけます。

看護基礎医学
1年次の看護入門に引き続き解剖学を学び、応用していきます。また、薬理学、病理学の基本的な知識も学び、病気の成り立ち、生と死についても考えます。

看護講座Ⅱ
看護講座Ⅰで学んだことをもとに、応用していきます。より専門的な知識を学び、看護、介護に関する視野を広げていきます。実習内容も看護講座Ⅰより専門的になります。

教養健康科学
日常生活に基づく、健康に関わる様々な諸問題を医学の観点から考え知識を深めます。健康問題における具体的な例を示し、日々の暮らしに生かせる知識を増やします。

ケースワーク講座
地域福祉Ⅱ、ソーシャルケアセミナーで得た知識、経験をもとに、福祉援助に必要な専門分野の学びを深めます。福祉現場へ出かけ実践する力を養います。

カウンセリング実習
カウンセリングの理論、技術を身につけます。例えば、いろいろなワークとそのふりかえりを通して、自分や他人を知り、自分や他人を受け入れることを学びます。将来、仕事としてカウンセリングの技術を必要とする人に適しています。

介護講座
介護とは何かを理解します。具体的には、介護の目的、介護の機能や基本原則、対象者(高齢者や障がい児・障がい者)の理解、介護者としての基本的態度などを学習します。また、福祉現場で起こっていることを具体的に考えます。

手話講座Ⅱ
手話講座Ⅰで学んだことをもとに、単語やジェスチャー、日常会話について学びます。手話表現を確認するために、ビデオ撮影も行います。学期ごとにテストも実施します。聴覚に障がいのある方へのサポート方法を学び、手話通訳に必要な表現力を養うことを目標とします。

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